ktrのブログ

だいたい体験談と勉強したことのアウトプット

放送大学の自然言語処理を受けた話

放送大学で開講されている自然言語処理の講義を受講、合格したのでその体験記です
意外とブログ記事がなかったので受講の参考になればと思います

講義を受けた理由

自然言語処理についてのテキストを探していたら

自然言語処理を独習したい人のために - 東京都立大学 自然言語処理研究室(小町研)

放送大学のテキストが紹介されており、良さそうなのでテキストを購入。

www.amazon.co.jp

最初はテキストだけ読むつもりでしたがステイホームで時間もあるので、自然言語処理+放送大学の講義がどんなものか知りたく受講をしてみました。

放送大学について

詳しい条件は忘れましたが、単科履修生であれば入学金さえ払えば入学できます。入試とかは特にありませんでした。 入学は4月と10月があったと思います。勝手にCourseraっぽくいつでも聴講できるものと思ってましたが、入学期に入学しないと聴けません。通信指導と言っても大学なのでそれはそうです。

単科の履修生なので、学生証はないかと思ってましたがしっかり発行されました。利用する機会がなかったので分かりませんが、学割も受けられるかもしれません。加えて大学図書館の資料等のリソースもアクセスすることができますし、 アカデミックドメインgmailも付与されます。

講義について

他の講義は受講していなかったので自然言語処理講義に限った話です。

講義内容は45分ほどで概説される全14回の講義でした文字コードの話から、コーパス、文書分類、系列解析、意味解析、構文解析、応用として情報抽出や機械翻訳などです。 ちなみにニューラルモデルを使った話は機械翻訳のセクションで少しあるくらいです。

講義スタイルは科目によって異なりますが、自然言語処理はラジオです。教授がテキストを読み上げ、受講者想定の方が聞き役に周り、適宜質問や相槌を打って講義を進めていくという流れでした。
音だけ追うというのは苦手な人には抵抗があるかもしれません。 図を用いて解説する部分は流石に音だけでは追うのにさすがに厳しいものがありました。 一部でも映像授業があれば良いと思います。

事前知識はあまり必要ないと思います。数学面からはあまり触れられず、条件付き確率が分かれば問題ない感じです。機械学習の知識もこの講義を受けようと思った方ならとくに問題ないと思います。

最後の講義になると、しゃべってコンシェルの開発話や、京大学長のお話を聞けたりと、ボーナストラック的な部分があります。 テキストにはない部分で独学ではなかなか聞く機会はないのでここが差分になると思います。

テストについて

テストは中間テストみたいなものがあり、これをパスしたら期末テストを受けられます
コロナ下なのですべて在宅でした。内容はテキストかの出題で4択問題。むしろ読解力の試験のような感じです

まとめ

ざっと自然言語処理技術の概略を掴むには良いと思います。構文解析などは機械学習の技術書ではあまり扱わないので導入してはありがたいです。

ただ、講義はほぼテキスト通りに進むためテキストを読んで十分理解できる方や、前述したエピソードトークなどに興味がない方は、わざわざ単科でお金を払って(まあまあかかる)講義を受けるメリットは薄いと思います。

放送大学は社会人の学び直し機関としてとてもありがたいです。 データ構造とかもあるので、引き続き興味にある単科講義をとってみようかと思っています。

おわり。